月も魚も遠いけど。

ブロマンス・BL小説をメインに執筆する瀬名那奈世が創作や生活について語ります。

感想の感想を書く【フィンディルさんの感想に感動した話】

〇フィンディルさんの自主企画に参加した!

 

こんにちは! 瀬名那奈世です。

 

皆さんは『フィンディルの感想』をご存知でしょうか?

t.co

このサービスは名前の通り、フィンディルさんが小説の感想を書いてくださるものです。

 

気にはなりつつ、なにしろ長編執筆に精一杯で、しかも自作に指摘有りの感想をもらうのがなんだか怖いような気もして、一歩踏み出せなかった瀬名。

 

しかしなんと!フィンディルさん、カクヨムで『あなたの小説の方角はどちら?』なる自主企画を開催してくれたんです!

 

kakuyomu.jp

 

今回で3回目らしいこの『方角企画』。

 

5000文字以内の短編を書き下ろしさえすれば参加できて、フィンディルさんから感想を書いてもらえるかもしれないなんて……すごい!

 

3月いっぱいで退職し(そうそう、退職したんですよ)時間に余裕があった私は、その場の勢いで短編『ハートビートをさらって。』を執筆しました。

 

kakuyomu.jp

 

カクヨムで自主企画を選べばいいだけだから参加も簡単。

 

他の参加者さんとの交流を楽しみつつ過ごしていると、ついにフィンディルさんから感想が!

 

ハートビートをさらって。/瀬名那奈世 への簡単な感想 - あなたの小説の方角はどちら?(フィンディル) - カクヨム (kakuyomu.jp)

 

急いで読ませていただき、にっこり。すーっごく嬉しい!はっぴーはっぴーはっぴー♪(猫ミームにハマったっきり地味に抜け出せていない瀬名)

 

既にカクヨムの方で途方もなく長いお礼コメントを残してあります。しかしフィンディルさんの感想のすごさまでは伝えきれず(さすがに長くなりすぎると思って泣く泣く……)、だったら場所を変えて気が済むまで語ろう!と思って、こちらにやってきました。

 

『フィンディルの感想』というサービスの感想ではなく、あくまで『方角企画』における『簡単な感想』への感想ですが(うーん、ややこしい)、フィンディルさんの洞察力の高さ、思慮深さ、温かさはどんな時でも変わらないはずです。

 

お時間ある方、よろしければお付き合いください。

 

 

エスパーですか?!

 

まず最初に驚いたのが、フィンディルさんの洞察力の高さです。

 

それを説明するにあたり、まず私が、どういうスタンスで『ハートビートをさらって。』を執筆したかを説明しますね。

 

ずばり、フィーリングです!!!!

 

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フィンディルさんの方角企画に参加したくて、手グセ100%で書き下ろしました。良くも悪くも私らしいです。そうです私は元々こういうのを書く人間なんです……。

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これは『ハートビートをさらって。』の作品紹介に自分で書いた文章です。

 

ライトノベル・エンタメ小説系の公募を目指す者として、特にこの一年、かなり『キャラクター性』や『物語の展開』を意識し、元々好んで執筆していた短編からも離れ、中・長編の執筆に打ち込んできた瀬名。

 

筆力がついてきて嬉しい。自分の文章が確立されてきて嬉しい。でもなんか……なんか……違う……!

 

なにか、根本的なところで、自分のイメージする一般的な『エンタメ小説』と完成させた作品がズレるんです。その『ズレ』が一概に悪いものだとも思いませんでしたが、なぜズレるのか、そもそもそのズレとはなんなのか、という疑問は頭の片隅に常にありました。

 

そして今は、14万文字で完結予定とかいう地獄のような長編小説『バベル』を絶賛執筆中(現在7万6000字まで下書き書けましたあ……)。

 

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たまの短編くらい、好き勝手書きたい!ありのままの自分で!

 

そういう心理状態で生み出されたのが『ハートビートをさらって。』だったわけです。

 

作者の開放的な心理状況とは裏腹に、案の定ずいぶん『湿っぽい』短編が出来上がりました。自分的にはすごく好き。でも、でもなあ……みたいな自嘲が、あのひねくれたコメントだったわけです。

 

 

〇結論から言うと、フィンディルさんはこの『ズレ』の正体を言語化してくれました。

 

以下、フィンディルさんの感想からの引用です。

 

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真北ならもっと出会いと別れにメリハリをつけるものと思いますが、本作はそのメリハリが淡いように感じたのでそこに西の香りを感じました。人と人との人生が交わりそうで交わりきらない、そんな生々しさを残したうえでのフォーマットという印象です。

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『真北』『西』というのは、『方角企画』における作品の方向性のことです。ここではざっくり【真北=エンタメ寄り】【西=純文学寄り】くらいの認識で大丈夫です(詳しくは企画ページにとんでみてください。面白い発想です)。

 

『ハートビートをさらって。』は【北北西】だと言うフィンディルさん。この作品になぜ西(純文学的)要素を感じるかという説明の中で出てきたのが、引用部分の言葉。

 

『メリハリが淡い』という表現を読んだ瞬間、これだ!と思いました。

 

【私が想像するエンタメ】

=キャラ描写が『はっきり』している、キャラの感情表現が『はっきり』している、ストーリー展開が『はっきり』している、オチが『はっきり』している……

 

【私が書いた作品】

=キャラに『目立った特徴の描写がない』、キャラの感情表現を『ぼかしがち』、ストーリー展開に『起伏が少ない』、オチを『最後まで書かない』……

 

こりゃ確かに、『ズレ』てて当たり前!笑

 

でも実は、この『メリハリが淡い』書き方は、全部自分が好んでやっていたものだったんです。

 

感想へのコメントでも書いたんですが、私は結構、物語の登場人物が自分と分離して感じられるタイプです。

 

涙を流して「悲しそう」に見えても、そのキャラの本当の心の内までは究極的にはわからない。本当に「悲しい」のかもしれないし、「悔しい」のかもしれないし、もっと複雑な何かがあるのかもしれない……もちろん作者としてそこは掘り下げていくんですけど、現実世界で他者を完全には理解できないように、物語のキャラクターにも、作者にすら理解できない心の領域が必ずあると思っています。

 

なので、そういう複雑で曖昧で様々な可能性をはらんだ登場人物を必要以上にカテゴリー化するのに対して、私はかなり抵抗感があるんです。

 

『ハートビートをさらって。』でいうと、それは主人公『まひろ』のプロフィールでした。

 

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睡眠障害を患う『まひろ』が夜の公園で出会ったのは、ジャングルジムのてっぺんで歌う少女だった】

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これが作品のあらすじになります。あらすじは最初に目を通すものなので、読者さんの大半がまひろ=睡眠障害という図式で読み進めるはずです。

 

しかし私にとっては、まひろは最初から睡眠障害だったわけではないんです。

 

まず初めにベッドの中でうだうだと考えてしまう女の子の姿が頭に浮かんで、その子が考えることに辟易して起き上がり、ゆっくりだけど慣れた足取りで公園にたどり着いて……。

 

ああきっとこの子は毎晩公園に行ってるんだろうな、意識はあるみたいだから、夢遊病というよりは睡眠障害かな、病院に行って診断を受けているかは微妙だけど、あらすじで『わかりやすく』伝えるためには、やっぱり『睡眠障害』って言うしかないなあ……。

 

みたいな葛藤があったわけです(ちなみにフィンディルさんは恐らく、その辺りの順序も直感的に感じ取ってらっしゃいます。すごすぎる)。

 

 

〇って話を、私は今までどこでもしてないんですよ!!!!!!

 

ネット上どころか、リアルですら話したことがないんです!!!!!!

 

なのになんですか、この一文は……!!

 

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歩調を合わせて納得感を損なわず読者を卒なくアテンドする“キャラクター”ではなく、その人のリズム感で物を考え生きていく有機的な人間としての見え方につながるような筆致であるように感じています。

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頭の中覗かれてるかと思いました……びっくり……。

 

そうそう、私はこういう捉え方で作品を書きたかったし、書いてきたんです。

 

小説の文章ともしかしたら少しのコメント返信、おまけみたいなあらすじを読んだだけでここまで作者のことがわかるって、すごすぎませんか。むしろ私は、自分のことなのにこれっぽっちもわかってませんでしたよ?!

 

洞察力すごすぎです。こんなに相手のことがわかっちゃうって、フィンディルさんには世界がどういう風にみえてるんでしょうか……。

 

 

〇フィンディルさんは思慮深い

 

そして、フィンディルさんの感想は、とても思慮深いんです。そもそも指摘有りの感想活動を続けるって、それだけで私はすごいなあと思います。

 

だって、ひとの作品にコメントするのって、基本的にものすごく気つかいません?

 

私は普段なかなか他の人の作品を読めず、いけないなあなんて思うのですが、今回の方角企画では自作を結構読んでいただいたのもあり、私も頑張って読んでみよう!コメントしてみよう!モードでなるべく参加してみました。

 

読んで『いいね』するだけでなくコメントまで、となると、楽しいんですけど、その楽しさとはまた別の話、普通に大変です。

 

まず、「自分の作品解釈は本当に正しい(本文と齟齬がない)かな?」と私はすごく考えちゃいます。基本的に勘違いが激しい人間なので、気を緩めるとすーぐに妄想が膨らんで、本編と矛盾しかねない認識をしてしまっていたり……。

 

そして、ほめるにしても、「この文章の書き方、誤解されないかな?」「ほめたいんだけど、嫌味っぽくなってないかな」「作者の意図をちゃんと踏まえてほめられてるかな」と心配になり。

 

他にも、誤字はないか、言葉遣いは馴れ馴れしくor他人行儀すぎる感じがしないか、他の人へのコメントと量やテンションに差があり過ぎないか……などなど。

 

ほめるだけでこんなに大変なのに、的確な指摘までしてくれるフィンディルさん。しかも、その指摘された箇所に対してちゃんと、「なるほど」って納得できるんです。

 

ひとつの作品を過不足なく読み解いて、良いところや的確な改善点を見出し、相手が受け取りやすい言葉遣いでわかりやすく伝える……それがどれほど大変なことか。

 

すごいなあと、心から思いました。

 

 

〇なにより、温かい

 

洞察力が高くて、思慮深いフィンディルさん。そしてなにより、温かい人なんだと思います。

 

私はフィンディルさんと特別深い交流があるわけではなく、Xですこーしお話をして、自主企画に参加させていただいて、自作に一度感想をいただいた程度の関係です(むしろ、それだけなのにこんなに激重長文記事を錬成してしまって、なんだか申し訳ない……)。

 

だけど伝わってくるんですよ。温かいお人柄が。

 

作品は読んでもらえるだけで嬉しいのに。まさかあんなに真摯で温かい感想をいただけるとは思ってもみませんでした。無料なのに。

 

お金のこと云々っていうのは、なんだか色々誤解も生みそうだし、あんまり言いたくないんですが、ここではあえて言及したい。

 

フィンディルさんは、無料だから、『簡単な感想』だからって手を抜かずに、自分の使える時間の中で精一杯、私の作品や執筆スタイルに向き合ってくれました。お金がどうこうではなく、その姿勢自体がとても嬉しかったです。

 

フィンディルさんのサービスについて私はそこまで詳しく知らないのですが、どうやらpixivFANBOXでの支援も受け付けているそう。

 

自分がお金をもらうこともある分野(=プロ意識を持って熱心に取り組んでいる分野)で、かけられる時間など制度的な違いはありつつも、無料でも有料でもできる限りの誠実さで臨む……それは、口で言うよりもずっと、ずーっと難しいことだと思います(某デパートコスメ店舗では、買ってくれそうなお客さんと買ってくれなさそうなお客さんとで店員の態度が明らかに違う、なんて噂も聞きました。店側も商売なのでその態度は一概に悪いものとは言えませんが、やはり分け隔てなく熱心に対応してくれる企業を応援したいと思うものです)。

 

また、自主企画に参加されてる皆さんは『フィン感』の常連さんが多そうな印象でしたが、小説を書いたりコメントを書いたりするのを活発に楽しんでいらっしゃるのが伝わってきました。

 

そんな様子を見て、この参加者さんたちは、フィンディルさんの温かい感想に励まされて、小説を書いたり読んだりするのが今までよりももっと大好きになった経験があったのかもしれないな、なんて思ったり。

 

少なくとも私は、フィンディルさんの温かい感想を読んで、自分の作品が、執筆スタイルが、小説を書いたり読んだりすることが、前よりもずーっと大好きになりました!

 

この経験はこれから小説を執筆していく上で貴重な財産になると思います。フィンディルさん、本当にありがとうございました!

 

 

〇方角企画は5/6まで!

 

というわけで、長い長い『感想の感想』にお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

思うがままに書いていたら自分語りもかなり多くなってしまいました。すみません。

 

つたない感想ですが、少しでも感動が伝われば嬉しいです!

 

記事内で言及した『方角企画』は 2024年5月6日 までの開催だそう。

 

参加者さんとの交流もとても楽しいです。気になった方は、企画内容を確認の上、ぜひ参加してみてください!

 

kakuyomu.jp

 

そして、ちまちま感想を書いているうちに、フィンディルさんからコメントへのお返事が。

 

『フィンディルの感想』では、この方角企画における感想が『簡単な感想』だと思えるくらい、もっともーっと丁寧な感想を書いてくださるそうです!

 

確かに、なんだか量も質もすごいぞ……?(『フィンディルの感想』でどんな感想が書かれているかも、こちらから読めます。もう一度リンクを貼っておきます!)

 

t.co

 

迷った時、悩んだ時、私も利用してみたいなと思いました。気になった方、ぜひ覗いてみてください!

 

 

小説の書き方 2 企画

こんにちは! 瀬名那奈世です。

今回は小説の書き方の第2回になります!

 

〇第1回の振り返り

 

第1回では、執筆の大まかな流れを共有した後、『構想・アイディア出し』についてお話ししました。アイディアが出やすいシチュエーションなど紹介しましたので、未読の方はぜひこちらからどうぞ!

 

tsukimosakanamo.hatenablog.com

 

〇【ステップ2】企画

 

今回からいよいよ、本格的に小説執筆に向けて動き出していきます!

 

【ステップ2】では、【ステップ1】で出てきた小説のイメージをまとめていきます。私はこの作業を『企画』と呼んでいます。

 

まとめるのは以下の5項目!

 

①タイトル

②予定文字数

③ジャンル

④テーマ

⑤キャラクター、世界観

 

1つずつ解説していきますね。

 

〇タイトル

 

何はともあれ、まずはタイトル! 私は割と語感で決めちゃいます。

 

タイトルに引っ張られてジャンルや内容が決まっていくことも多いので、仮でいいのでこの時点で決めておきましょう!

 

いいタイトルを考えて、ちゃんと回収できるように構成を考えていくと、作品にまとまりが出ます。

 

参考になるかはわかりませんが、私の作品のタイトル例を紹介しますね。

 

・例1:『チョコミントはおあずけ』(ジャンル:BL)

→ジャンルが先に決まっていたこの作品。BL=ドタバタの末、ハッピーエンド! っていう印象があったので、初めてのBL小説はポップな感じで……!

 

『チョコミント』はBL漫画の表紙に書いてあったら可愛い単語かな、と思いました。『おあずけ』も、ちょっと小悪魔的で妄想が膨らむので、恋愛ものにはぴったりなチョイスだったと思います。

 

最後まで読むとタイトルを回収できる展開になっています。

 

・例2:『月の沙漠』(ジャンル:ブロマンス)

→個人的に『孤独』をテーマに書いたこの作品。同名の歌があり、作中にも出てきます。

 

『砂漠=都会、社会』みたいな図式が自分の中に存在していて、それを元に作品を執筆していきました。いざという時のモチーフに月を出したり、砂漠に投げ出されてしまったような孤独感と、共に歩く人がいることの幸福を表現できるように頑張ってみたり……と、タイトルに寄せることで作品がまとまっていったように思います。

 

・例3:『神春伊咲の生業』(ジャンル:お仕事もの、ブロマンス)

→いわゆる探偵ものみたいな、キャラクターメインのお仕事小説を書きたくて、完全に人名から決めてかかったこの作品。『神春』が当て字になっていて、『神原』じゃないところがポイントです。現在は公募に応募中。

 

伊咲のふわっと温かい性格は『春』という漢字に寄せて考えていきました。

 

〇予定文字数

 

タイトルの次は全体の文字数を決めていきます。あくまで個人的なイメージですが、

 

短編:4万文字まで

中編:4万文字~10万文字まで

長編:10万文字以上

 

くらい(?)

 

10万文字あると、文庫サイズで同人誌を作った時にいい感じの厚みが出てくる印象です。公募に出したい時はここでしっかり文字数を確認しておきましょう! 

 

ちなみに、執筆初心者の方はいきなり長編に挑戦するよりも、まずは2万文字くらいの短編を書けるように練習していくといいと思います。テーマやキャラを揃えて連作にすれば5本で文庫一冊分にできますし、市販の長編小説も細かく見ていくと、4~5話で話を一区切りさせながら物語を展開させていますよね。

 

文章が長くなりがちな人は、3万文字くらいを目安にしてもいいと思います。私は結構あっさりしちゃって長く書けないので、文字数を書ける人がうらやましいです笑

 

〇ジャンル

 

難しい人には難しいポイントなんですが、コメディかシリアスかくらいは決めておきましょう! 毎回かなりジャンル迷子人間の私は、「こんな雰囲気にしたいな」という作品を決めています。

 

例えば、『神春伊咲の生業』は、長埜恵『怪異の掃除人・曾根崎慎司の事件ファイル』を意識していました(実は、長埜さんが作家デビューされる前から応援していた作品です。ビックラブ!)。不思議なことに、全く似ていませんが……笑

 

 

 

 

もしアイディア出し段階で影響を受けた作品があれば、そこから一つ選んでもいいですね! 雰囲気が定まれば小説でも漫画でもアニメでも映画でも、なんでもいいと思います。

 

公募の場合、カテゴリーエラーとかあると悲しいので、この段階で「本当にこの賞に合っている作品かな?」ともう一度考えておくのは大切です。ただ、賞に応募するためにジャンルを変えるのは個人的にあんまりしっくりきません。「自分の作品に合う賞を選んでやるぜ!」という気持ちで公募生活を送っている今日この頃。

 

〇テーマ

 

これは榎本秋『面白い小説を書くためのプロット徹底講座』を読んで、いいなー! と思って取り入れました。ざっくりまとめると、『自分はこの作品で何を一番描きたいか』です。

例えば、ヒロインを可愛く書きたい! とか、とにかくギャグを面白く書きたい! とか……。本当になんでもいいみたいです。こういうのって、そのまま作品の魅力になったり、作家性につながっていったりしますよね。

 

私はどんな作品でも、結局「この二人の関係性を魅力的に描きたい!」に収束する気がします。果たしてできているでしょうか?笑

 

執筆の原動力になるポイントでもあるので、自分の気持ちに正直になって考えてみてくださいね。

 

 

 

 

〇キャラクター、世界観

 

ここまで決めてから、キャラクターや世界観のまとめに入っていきます。次回でしっかり構成を考えるので、この時点では思いついたエピソードや設定、キャラクターをとにかく羅列しましょう! ステップ①で断片的にメモしてきたアイディアたちを一ところにまとめるイメージです。

 

ただ、この段階で注意してほしいポイントは、【要素を取捨選択すること】です。

 

例えば、2万文字の短編の予定なのに、どんでん返しが三つも四つもあるような壮大なミステリーを書こうと思ったら、確実に文字数オーバーになってしまいますよね。

 

反対に、平凡な高校生のほんわかラブコメで10万文字は厳しいと思います。

 

『文字数に適した内容』もしくは『内容に適した文字数』というのが必ず存在するので、書き始めてから「こんなはずじゃなかった!」となる前にしっかり考えておきましょう。

 

もし、バランスがわるいな、と感じた場合は、以下のどちらかの手段で調節します。

 

①文字数に内容を合わせる

 

→文字数は変えず、内容で調節するパターンです。基本的に、エピソードや登場人物を増やせば文字数が増え、減らせば文字数が減ります。

 

こうやって文字にすると当たり前のようですが、この感覚を肌で掴むのが意外と難しいんですよね……。

 

これは私の経験でしかないですが、5万文字までは多分、一つの起承転結でギリギリいけます。恋愛モノで言うと、【出会い(起)→進展(承)→ピンチ(転)→結ばれるor破局(結)】の流れですね。

 

それぞれのセクションのエピソードを増減したり、友人を登場させたりといった細かい細工でなんとかなるのが5万文字くらいまでです。

 

一方、10万文字近い長編を書きたい場合は、各話の起承転結に加えて、物語全体の起承転結を組み込んでいくのがポイントです。つまり、ただの恋愛もので終わりにするのではなくて、

 

【出会い(起)→進展(承)→ピンチ(転)→結ばれる(結)

→実はヒロインは月の姫で、次の満月の日に月に帰ってしまう(新たな起)

→主人公は自分も一緒に月に行くかどうかで葛藤する(新たな承)

→地球での生活を捨てられず、月に行かないという選択をする(新たな転)

→主人公は月の掟でヒロインと過ごした記憶を失ってしまうが、大人になっても月を見るたびに切ない気持ちになる(新たな結)】

 

みたいな感じでしょうか(なんだこの冴えない例えは……)。

 

キャラクター小説でよく見かけるのは、【様々な依頼をこなす中で主人公の壮大なトラウマが明らかになり、最終的にそれを解決する】パターンです。漫画でも定番ですね(ヤマシタトモコ『さんかく窓の外側は夜』とか。大好きです!)。『神春伊咲の生業』もこのパターンでいきました。

 

 

 

 

特に長編を書きたい場合、長く語るに値する要素をきちんと盛り込んでおくのが、後で困らないためのコツになります。

 

②内容に文字数を合わせる

 

→内容は変えず、文字数で調節するパターンです。公募だとなかなか難しいですが、同人活動では結構役に立つ視点です。

 

例えば私は、週一更新で『夜半過ぎまで』というBL作品を連載しています。一話600文字くらいの超・短編の連作になっています。

 

公募のために長編をメインで書いていると、ちょっとした日常ネタみたいなのが定期的に恋しくなっちゃうので、だったらそういうのを書ける場を用意しとけばいいじゃん? の精神で始めました。お隣さんの日常みたいな、よくも悪くも何も起こらない、日記みたいな小説を目指しています(実際、日記みたいに毎晩少しずつ書き溜めています)。

 

これって、【超・短編の連作】って決めているからできる書き方だし、受け入れてもらえる作品ですよね。文字数が増えれば増えるほど物語をまとめるための起承転結がないとキツいし、読者だってなんらかの展開を期待するはずですから。

 

『夜半過ぎまで』は内容に合わせて文字数を短くしたパターンですが、反対にどこまでも長く書けるぜ! って人もいると思います。そういう人は小説投稿サイトでの連載がめちゃくちゃ向いていると思います。なんてったって文字数制限ありませんからね……! 

 

〇今回のまとめ

 

というわけで、今回は『【ステップ2】企画』についてまとめてみました。長々とお付き合いいただきありがとうございました!

 

この作業のポイントは、その名の通り、『誰かにプレゼンするつもりで取り組む』ことです。文章だけでなくキャラクターのイラストを描いてみたり、キャッチコピーを考えたりするのもありですね。私はよく、追加で同人誌にした時の表紙を妄想します笑

 

とにかく一番大切なのは、自分自身が『この小説読んでみたい!』と心から思えることです。この時のワクワク感が今後の執筆の意欲を左右すると言っても過言ではありません……!

 

次回は『構成』についてまとめていきたいと思いますので、お楽しみに!

 

 

小説の書き方 1 執筆の流れを知ろう!

こんにちは! 瀬名那奈世です。

今回は小説の書き方について。

 

私は趣味で小説を書いていて、今年で8年目くらいになります。ずっと短編をメインに書いていたのですが、最近長編が書けるようになってきて、自分なりの創作方法が確立されてきました。

 

せっかくなので、ここで少しずつ紹介していきたいと思います!

 

◯まずは執筆の流れを知ろう

 

最初に、私の大まかな執筆の流れを紹介しますね。

 

1.構想・アイディア出し

2.企画

3.構成

4.執筆

5.推敲

 

だいたい、こんな感じのステップでやっています。今回は『構想・アイディア出し』の解説をします。

 

◯【ステップ1】構想・アイディア出し

 

一言で言えば、妄想の時間です!

 

こんな雰囲気の作品が書きたいな、こんな登場人物出したいな、こんなセリフがあったら格好いいな……という風に、自分がワクワクする要素を書き出していきます。

 

正直、いっちゃん(一番)楽しい笑

 

ここでのポイントは、【使う・使わないを気にしない】こと!

 

ジャンルやエピソードの取捨選択、登場人物の設定はステップ2の『企画』でやります。なので、この段階では、形やまとまりは気にせずに、自分が今書きたいことに集中します。

 

書き方も、セリフだけ書いたり、少し文章にしてみたり、色や柄で抽象的に表現したり。不揃いな書き方で問題ありません。私はよく、Gmailの下書き欄に書いてます。スマホでもパソコンでも見れるし、後から遡れるので便利ですよ!

 

◯『書きたいこと』はこんな時に思いつく

 

ちなみに、この『妄想』は明確に時間をとってやるものではありません。少なくとも私は、日常生活の中で思いつくことが多いです。だから、持ち物メモの下にセリフが書いてあったり、そもそもメモ自体を取らないこともあったりします。それくらい気軽な『書きたい!』の種でいいんです!

 

私がよく小説のアイディアを思いつくシュチュエーションを書いておきますね。

 

◯執筆中の作品の、第一稿の目処が立ってきた時

 

つまり、今の作品によくも悪くも飽きてきた時です笑

 

執筆中の作品の色々な事件がひと段落して終わりが見えてくると、よく「次はどんな話がいいかなー?」と妄想します。

 

だいたい、ジャンルは被らないことが多いです。コメディの次はシリアス、ラブストーリーの後はお仕事物といった具合ですね。

 

後は、執筆中に思いついたけど、キャラに合わなくて使わなかったセリフとか感情の機微、テーマなど。今作で書けなかった要素を次回作で! となることが多いです。

 

◯いい小説や映画、漫画、その他コンテンツに出会った時

 

これは共感してもらえるのではないでしょうかっ!

 

自分好みの作品に出会うと、この作品みたいに素敵なバディを書きたい、こんなシュチュエーションを自分でも書いてみたい……!! と妄想が膨らみます。

 

そういう時は正直に、「この作品の〇〇みたいなイメージのキャラが書きたい!」ってメモします笑

 

ちなみに、私の初BL小説『チョコミントはおあずけ』(同人誌『月の沙漠』収録)の最初の構想は『推しコンビをモデルにBLが書きたい!』でした。ここで懺悔します。あれなんです、ナマモノはそのままやっちゃうと色々怖いから……。

 

そして全くモデル通りになってません笑

 

せいぜい自分の中で、作品のイメージカラーとコンビカラーが同じになったくらいです。不思議ですね。

 

次の作業で色々な妄想をミックスさせていくので、「パクリになっちゃうかも」みたいな心配はしなくていいです。

 

◯私生活で心を動かされたり、考えたりした時

 

これは、意識してというか、結果的にっていう感じなんですけど、その時に自分が感じていることや経験したことが作品に反映されることも多いです。

 

例えば私だったら、

 

沖縄に行った→海辺の物語が書きたい(『チョコミントはおあずけ』)

孤独感を感じやすい→孤独を抱えた人の話を書きたい(『月の沙漠』)

仕事が辛い→働くってどういうことだろう(『神春伊咲の生業』※公募提出中)

 

などなど。

 

テレビ番組で知ったトリビアや、小説以外の本(『宇宙の不思議』みたいなニュアンスの科学本とか)で学んだ知識を、いつか小説で使いたいなーとメモしておくこともあります!

 

◯今回のまとめ

 

というわけで、今回は『構想・アイディア出し』を解説してみました。正直、創作する人なら当たり前にやっていることかもしれないですが……参考になれば嬉しいです!

 

次回は『企画』についてまとめていきたいと思います。

 

楽しみにしていてくださいね!

高村薫『李歐』感想【BL・ブロマンス好きさんにおすすめの小説】

こんにちは! 瀬名那奈世です。

今回は高村薫さんの長編小説『李歐』を読んだ感想です。

ブロマンス、BL好きさんにはぜひ読んでもらいたい作品!

 

〇高校生の時に読んだ思い出

 

実は私、高校生の時にこの本を読んだことがあります。確か、学校の図書館で借りました。

その時の印象は、とにかく”桜”でした。

この本には『李歐』(りおう)という美青年が出てきます。彼の美貌と作中で描写される桜の美しさが絡み合って、とても素敵だなあと思った記憶があります。

 

私は滅多に本を再読しないのですが、年明け頃に何の前触れもなくこの本のことを思い出して、無性に読みたくなってしまって……。古い本なので地元の本屋さんには売っておらず、少し遠出した時に大きい丸善で買いました。

 

一度読んだ本をどうしても読み返したくて買ったのは初めてでした。具体的なきっかけは自分でもわかりませんが、高校生の頃からずっと心に残り続けていた物語だということは、間違いありません!

 

〇ストーリー、全く覚えてなかった笑

 

そして読み返して気づきました。私、全くストーリー覚えてなかった!

超超超ざっくりまとめると、大学生の吉田一彰が、子どもの頃近所の工場で働いていた中国人労働者を探す過程で、右翼だとか左翼だとか共産主義だとか(時代は20世紀後半です)のゴタゴタに巻き込まれていく話なんですが、高校生の私には難しかったんでしょうね。今でも難しいし結局よくわかってません……。色々違ったらごめんなさい!

 

でもぶっちゃけ、その辺がよくわからなくても最後まで楽しめます。スケールが大きくてワクワクするし、見所は一彰と李歐の関係性ですから……!

 

〇一彰と李歐

 

そしてここが本題です。主人公の一彰と李歐の関係が超・萌えなんです!

 

まず、一彰は李歐にベタ惚れです。二人が初めて対面するのはナイトクラブの裏口なんですが、一彰は最初から李歐の一挙一投足に魅了されています(このシーンのことは唯一、十年近くの間ずっと覚えていました)。そして作品を通して、とにかく一彰は李歐のことを『美しい男』と言い続けます。

一彰自身もイケメンで甲斐性があるので、大変な人生なりにいつも寄り添ってくれる人がいます。でも心の中ではいつも李歐のことを想っています。

 

そして李歐。

こっちはとにかくスケールがでかい……! 最初っから一彰に「お前のこと気に入った」的なこととか「惚れた?」とか言ってきます。外国育ち特有のジョークっぽくも見えるんですが、彼は彼なりに一彰に執心しているようで、とにかく愛がデカいです。どんだけ愛がデカいかは、最後まで読んでもらえればわかります。ネタバレになっちゃうんで言えないのが残念っ!

 

昔の作品なのもあって、二人が恋愛的に結ばれることはないんですが、少なくとも一彰の李歐に対する想いは恋だと思います。実際「恋しい、恋しい、」って言ってるシーンありますし笑 もしくは、恋よりも激しい何か(?)

 

それは、一彰自身の性格によるところが大きいと思います。

 

〇一彰もまあまあヤバいやつ

 

あらすじでは『平凡なアルバイト学生』とか言われてる主人公の吉田一彰(22)ですが、これ嘘です。こいつ、まあまあヤバいやつですよ……笑

 

そもそもしょっぱなから、大学の教授の奥さんと不倫関係にあります。自分のことを『淫乱』だと認めていて、その場の勢いですぐに女性と関係を持ちます。

 

バイト先の一つは裏社会の人たちが出入りするナイトクラブだし、もう一つのバイト先では薬物漬けになった先輩をしれっと罠にハメてお縄にしちゃうし、なぜか最初っから拳銃組み立てられるし……。

 

いくら時代が違うからって、これが『平凡』でたまるかーっ笑

 

頭も顔も面倒見もよくて、どこに行っても人に好かれるのに、心の底がいつも乾ききっているような人なんだと思います。だからこそ、圧倒的な美しさとスケールの大きさで自分を魅了してくれる李歐に恋焦がれるんでしょうね。

 

〇美しく温かい春の景色

 

最後に、私が何気に好きなシーンを紹介します。それは、一彰の過去編です。

物語途中で一彰の過去編が挟まるんですが、そこで描かれる風景がとてもいいんです。舞台は大阪のとある町工場で、工場主も従業員もほの暗い事情があるんですが、皆幼い一彰のことをとても可愛がってくれます。その温かさが春の景色と共に美しく描写されていて、胸を打ちます。

 

こんな描写ができるようになりたい……とつくづく思いました!

 

『No.6』とか『BANANA FISH』が好きな人に読んでほしい!

 

というわけで、BL・ブロマンス好きの人にはぜひ読んでもらいたい『李歐』ですが、あさのあつこさんの『No.6』吉田秋生さんの漫画『BANANA FISH』が好きな人には特におすすめです! 『主人公が圧倒的カリスマに惚れる』という構図が同じなので、刺さるのではないでしょうか?

 

古い本ですが、よかったらぜひ読んでみてください!

 

 

 

 

 

 

『カラオケ行こ!』映画感想

〇こんにちは! 瀬名那奈世です。

噂の映画『カラオケ行こ!』を観に行きました!

 

ざっくりまとめると、ヤクザの狂児(綾野剛)が中学生の聡実(齋藤潤)にカラオケで歌を教えてもらう話です。

 

非常に萌えだったので! 感想をまとめますね。

 

綾野剛が沼!

 

そもそも突発的に綾野剛が観たくなって映画に行ったんですが、まじで色気ありすぎて……。ヤクザの黒いスーツ、似合いすぎです。なんであの人あんなに魅力的なんですかね???

ヤクザなので(?)とにかく聡実との距離が近いっ。必然的に視聴者ともガチ恋距離!

表情豊かで、でもどこか飄々としていてカッコよくて、とてもステキでしたー♪

 

②ギャグが面白い!

 

ギャグパートも結構多くて、くすくす笑っちゃいました! 狂児や組員たちのカラオケパートとか、お母さんが買い直して来た傘とか……(観ればわかります! ぜひ観てほしい笑)

個人的に、こういう人物メインのお話ってギャグパートは少ないイメージなんですが、『カラオケ行こ!』はしっかり笑えました。

 

鮭の皮とか……あそこまでくるとシュールでしたが笑

 

とにかく、観ればわかります! 普通に笑えます。

 

③聡実が可愛い!

 

そしてやっぱり聡実が可愛い。中学生、可愛い。

 

お気に入りは、カラオケで組員たちに囲まれて怯えた聡実が、狂児の右腕にがっしりしがみついている所です。劇中では特に言及されていませんでしたが、あれは絶対、狂児ノックアウトされてます。そこからの、「怖いのは嫌だけど狂児さんだけなら教えるの続けていい」(うろ覚え)ですからね……。なにそれ可愛い。

 

これはBLではないんですけど、聡実が曲をたくさんリストアップしてきて解説するシーンでは、狂児は話そっちのけでずーっと聡実の顔見てましたからね。あの視線は妄想が膨らみます。ごめんなさい……赦して……。

 

〇と、いうわけで、とっても萌えだったので原作も買おうと思います!

気になる人は漫画も映画もぜひチェックしてみてください~!

 

 

 

 

 

2024年の予定

こんにちは! 瀬名那奈世です。

毎日寒いですね……!

 

新年も明けて色々落ち着いてきたので今年の予定を整理していきたいと思います。

 

〇スケジュール(公募)

 1 月 公募①

 2 月 執筆

 3 月 執筆

 4 月 公募②

 5 月 文学フリマ東京38

 6 月 執筆

 7 月 執筆

 8 月 公募③

 9 月 執筆

10月 執筆

11月 公募④

12月 執筆

 

〇スケジュール(その他)

 1 月 『夜半過ぎまで』連載、小説の書き方投稿開始

 2 月 『夜半過ぎまで』連載、『さかなのあしあと』『月の沙漠』電子書籍

 3 月 『夜半過ぎまで』連載、文学フリマ新刊準備

 4 月 『夜半過ぎまで』連載、引っ越し(?)

 5 月 『夜半過ぎまで』連載、インスタアカウント開設

 6 月 『夜半過ぎまで』連載

 7 月 『夜半過ぎまで』連載

 8 月 『夜半過ぎまで』連載

 9 月 『夜半過ぎまで』連載

10月 『夜半過ぎまで』連載

11月 『夜半過ぎまで』連載

12月 『夜半過ぎまで』連載

 

〇メインは公募!

 

と、いうことで、メインは新人賞への公募になります。

 

今までもずっと公募生活に憧れはあったのですが、短編しか書けないタイプだったので「プロを目指してもな……」という想いがあり、新人賞への応募はしてきませんでした。

 

でも最近長いお話が書けるようになってきて、長編で描きたい物語の構想なんかも浮かんでいるので、今年は公募を頑張りたいと思います。

 

ちなみに公募①の原稿は提出済みです! お正月に推敲やりまくって間に合わせました。原稿が終わったら絶対にダラダラするんだ……! と心に決めていたはずなのに、今既に公募②の原稿を書いています。THE・休み下手です。

 

どうせ休まないので、諦めて超過密スケジュールにしてみました。3か月に1本、長編書いて推敲するってやばそうな気もしますが、努力目標ということで……!

 

〇同人誌制作に向けて

 

長編以外には、『夜半過ぎまで』というBL短編連作と小説の書き方の連載を頑張りたいです。前者はカクヨムで既に連載開始済み、後者は一月中に第一回を投稿できればと思っています。

 

どちらも最終的には一冊の本にしたい……!

 

〇ブログと、電子書籍と、インスタと。

 

あとは、せっかく作品の執筆を頑張るので、もっと色々な人に読んでもらいたいなあという想いがありまして。どこまで手が回るかはわかりませんが、色々挑戦したいです。

 

【まずは過去作品の電子書籍化!】

前にちょこっとやってみて、色々難しくて諦めちゃったんですが、3月までには形にしたいです。私自身、同人誌は電子書籍の方が手軽に買えるタイプなので!

 

【ブログは小説関係メインに】

そして、方向性に迷っていたこのブログですが、小説関連の投稿に特化させていきたいと思います。とりあえず、小説の書き方はこっちで投稿します! その他には、読んだ本の感想とか、おススメのハウツー本の紹介とか。自作語りとかもたまにはしたい!

 

【ビジュアル関係はインスタアカウントで】

私は作品の構想を結構アナログでやっていて、絵も描いたりするので、せっかくだからインスタもやってみたいなーと思っています。『夜半過ぎまで』はXで画像投稿もしているので、それをまとめる場としても活用したいです。

 

〇私生活はてんやわんや!

 

そして4月には『引っ越し(?)』という謎の記述……笑

 

3月で仕事を辞めるので、できれば実家を出たいなーと思っているのですが、また新しい仕事を始める前に休みたいなーという気持ちもすごくあって、悩み中です。貯金だけはコツコツしてきたのですが……。

 

ここは正直、本当に未定ですね。

 

とりあえずあと2か月と少し、小説関連も頑張りつつ、今の仕事を精一杯やり遂げたいです!

びっくりするくらい想像力がない人はいる!

こんにちは。瀬名那奈世です。

今日は雑感の日。

 

私はどちらかと言えば考えすぎてしまうタイプなのですが、世の中にはびっくりするくらい想像力がない人がいるんだなあと感じる出来事があったので。カルチャーショックですよ、もはや!!笑

 

というのも、職場で嫌味を言われたんです。「持ち帰り仕事しないなんてすごいね」って。

 

教育現場勤務にしては珍しく、私は持ち帰り仕事をしません。残業代が出ない労働は納得できないので……。そのことは昨年から上司にも相談しているし、自分も仕事の要領がわかってきたので、今年度はほとんど持ち帰り仕事をしていません。

 

もちろん、近しい先輩たちのサポートあってのことです。だから「周りの人がうまく仕事を回してくれてるんだと思います」と答えました。

 

そうしたら「それがわかってるなら声かけて色々やらないとこれから困るよ」ってしたり顔で返されました。

 

お前に何がわかるっちゅうねん!!

 

言われた瞬間、頭の中が「なんだこいつ」でいっぱいでしたよ。

 

確かに周りの先輩がたくさん気を使ってくれています。でもそれは、去年の私が頑張って上司に掛け合って、気持ちを伝えて、協力をお願いしてのことです。

 

もちろん任せっきりはよくないとわかっているので自分の手が空いた時は「やることありますか?」って声をかけていますし、事あるごとにお礼も伝えています。

 

持ち帰り仕事をしない分、勤務時間中はかなり集中して事務仕事をこなしています。先を見越して、忙しくなる前に早め早めで仕事を進めて、それでもやるべきことが終わらなければ、サービス残業もしています。自分に任されたことはきちんとやっているんですよ。

 

それに加えて、自慢じゃないですけど、文章力とかデザイン力は普通の人よりは少しだけ優れているので、連絡帳を書いたりおたより作ったりは速いです。学部で散々指導案を書かされたので指導案作りも多分速いです。これは純粋に私の能力ですよね?

 

そもそも私、来年度はもういないんですけど……って心の中で思って、苦笑いでした。「ありがとうございます」と返しておきましたが。

 

私からすれば、だらだら持ち帰ってまで仕事をする方がおかしいです。どうにかなる量なら勤務時間内にどうにかするべきだし、どうにもできないなら上司にちゃんとかけあったり、周りに振ったりするのも仕事のうちです。

 

【きちんと余裕をもって】仕事を振ってくれればやりますよって言ってやりたくなる……!!(「今からやって」は論外です。それは仕事をふるのではなく押し付けです。職場にいると、仕事をふるのも才能だよなあと感じます)。

 

どうして『この人は悪だ』って決めつけて話せるんですかね? きっと、その人の表面しか見れないんでしょうね。

 

単純な世界に生きていられて、すごく、すごーーーーくうらやましい!!

 

これも嫌味ですけどね。でも三分の一くらいは本気でうらやましいと思ってますよ。

 

それができないから私は創作をしているんだよな、といつも思います。私の創作物は社会への不適合の産物です。

 

昔はおかしいとは思ってませんでしたが、人より神経質で、細かく考えすぎてしまうところがあるようで。母には前々から言われていましたが、最近ようやく実感してきました笑

 

おかげさまで(?)だいぶ生きづらいです。

 

まあ、来年の三月までで一区切りということで、よしとしましょう。

 

クリスマスも終わり、年末ですね。今年の振り返りは年内に書きたいです。創作についてとかもまとめておきたい。大好きな漫画の紹介も書きたい。

 

一日が36時間ほしいですー!!