月も魚も遠いけど。

ブロマンス・BL小説をメインに執筆する瀬名那奈世が創作や生活について語ります。

【わたしの美しい庭】感想

 

こんにちは! 瀬名那奈世です。

 

今日は読書感想の日!

 

 

凪良ゆう『わたしの美しい庭』読了しました。

 

 

 

 

キラキラの表紙の惹かれてずっと気になってた本。

 

買ってからは隙間時間に少しずつ読みました。

 

 

小学生の百音(もね)、

 

百音と暮らす、血のつながらない父親の統理(とうり)、

 

キッチンカー形式のバーを経営するゲイの路有(ろう)。

 

 

この3人がメインの主人公です。

 

 

3人の住むマンションの屋上には『縁切り様』と呼ばれる神社があり、悪いご縁を切ってくれるそう。

 

 

そこにお参りに来る人たちが抱える悩みと、それにどう向き合って生きていくか、が描かれていました。

 

 

わかりやすく言うと『断捨離』の物語かな、と思います。

 

『断捨離』と言っても物ではなく、いわゆる「世間体」と呼ばれる、価値観の押し付けからの脱却を描いていました。

 

 

その心理描写の刺さること刺さること笑

 

 

血のつながらないお父さんと暮らす百音ちゃんを勝手に「不幸だ」と決めつけて噂する人たち。

 

 

アラフォーになっても結婚できない女性を「かわいそう」だと決めつけて、お見合いの世話を焼き続ける人たち。

 

 

どうです? 考えただけで鬱陶しそう……。

 

 

でも世間ってこんな感じですよね。

 

 

「自分は『普通』にはなれないな」と少しでも思ったことがある人は、共感の嵐だと思います。

 

 

ちょうど年末ですので、気になった方は心の大掃除だと思って読んでみてはどうでしょうか?

 

 

世間との違いに悩んでも、最後には自分なりの幸せを認めて生きていく登場人物たちが、自分らしく生きる勇気をくれます。